サスペンション

サスペンションというのは、自動車などで、車輪と車体をつないで，路面からの衝撃や振動が伝わるのを防ぐ装置です。 言ってしまえばクッションのような役割をするものです。 オートバイの場合、4輪の自動車よりダイレクトに振動が伝わってくるので、 このサスペンションの選び方は重要です。

どんなサスペンションを選ぶか、どんなセッティングにするかによって、 振動の伝わり方が全く変わってきます。

バイクの場合特に、身体に伝わってくる振動が、 小さい方がいいというわけではありません。 バイクの鼓動というのは、バイク乗りにとって、 大きな魅力の一つなのです。 つまり、この振動は、自分にとってちょうど良い体感というものが大事なのです。

これは単にサスペンションの種類だけでは決まりません。 また、サスペンションの調整というものも、 乗り手の体重や体型によって全く違うのです。

そのために、バイク乗り達は、サスペンションの種類はもちろん、 様々なセッティングを何度も繰り返しては、 満足のいく調整を行って行くのです。

オートバイのサスペンションの役割は、路面からの衝撃を吸収し、車体を支えるとともに、 車輌姿勢を変化させることに大きな目的があります。

本来は、タイヤと車体をつないでいるパーツのことで、 ショックアブゾーバーという言い方もあります。 地面の段差などによる衝撃を吸収し、快適なライディングを得るためのパーツをさす事が多いです。 サスペンションのサスはサスペンダーのサスなので、 その使われ方もだいたい想像がつくのではないでしょうか。

前後にありますが、前はフロントサスペンションという言い方はせず、フロントフォーク、後ろはリヤサスペンションと呼ばれます。

昔のオートバイは自転車にエンジンを付けただけの形態で、サスペンションというものは、前輪、後輪ともにつけられていませんでした。 初めにつけられたのは、フロント側で、 初期のバイクでは、リヤサスペンションのない車種は多く、 サドルにばねが付いているだけという形のものが多かったようです。 この構造はリジッドフレームと呼ばれ、今でも人気があるようです。